最近の若い娘はとかという言葉は実際には聞いたことはないけどマンガとかでならあるぜわたしと一人寂しく心の中でよく分らないことをつぶやいてみても誰も突っ込んでくれなかったし突っ込んでほしかったのかわたしオイ!ってまた寂しく心の中だけで一人ノリ突っ込みをしておいた。さいきんのわかいむすめは。娘でじゃなくて最近の若者は、という場合もあるけどどちらにしても実際に聞いたことがないのでまぁ、いい。実際に大人?壮年?のひとたちがそう思っているかは分らないけど最近でなくてもはじけてる人ははじけてるし若くなくてもはじけてるし娘じゃなくたってはじけてる人なんてたくさんいるのだ。それなのに最近の娘や最近の若者とくくられてなんだかすべての若者や娘がはじけてるような感じになってしまっている今がいやだ。大人だって。若者じゃない大人だってはじけることだってあると思うんだたとえばそうだな、女の子に踏まれて興奮してしまうようなアブノーマリティなおじさんとかどこかで若い子を連れ込んでいやんなことをしてニュースとかでしょっぴかれてる国会議員だとか。いっそのことみんな変態なんじゃあないかっていう。メタモルフォーゼじゃないほうの変態だよ。ノーメタモルフォーゼイエスアブノーマリティ。メタモルフォーゼはあれだよ、サナギが美しい町長、あ違った、蝶々に変身するように自然が命あるものに与えた神秘という名の変身を大部分にさして言うのだから女王様プレイで背中みみずばれなひとたちに使ってしまっては創造の神も嘆き悲しむってもんだい。だから最近の娘さんたちは昔よりもちょっぴりだけ積極的になってしまってるだけであってそんなに嘆くものでもないとわたしは思う。時代が変わったのだと割り切ってもよい。それを信じたくなかったら未来の黄色かったけど青くなっちゃったネコ型なロボットを探し出して自分の引き出しの中を異次元空間またの名をタイムマスィーンにしてもらってぴゅーんって飛んで行ってしまえばいいんだ。知っていますか皆さん最近の若いものはと言われていてもあれなのだよ、実は犯罪面からみてみたらむしろ少年犯罪とか年若いかたたちが犯す犯罪は年々減っているのだよむしろ年配に近い大人の方が犯罪数が増えていっているのだよ前なんかテレビで言っていたぜぃ。そんなこんなで思っていてもやはり今一番はじけてるのは自分だな、って悲しくも自覚していますよわたし心の中だけどねはじけてるのは別にいつも年がら年中変なこと考えてるわけじゃないよ信じて本当。

そんな年がら年中はじけてるわけじゃないわたしがはじけてるのはホラ、あれだよあれ、恋は盲目?いや、使い方が違うなしっかりしろわたし。でも近いような気がするからそのまま突き進めわたしだいたい合ってるぞ気を落とすな私。わたしのモットーは人には優しく自分にも優しくやっぱり自分はかわいいよね!なのである。ひとにやさしくするついでに自分も優しく!でもいいのだが、やっぱり人間だもの、自分に対する優しさをひとよりも5%くらいは割増しておいてもバチは当たらないのではないか、と思います。しかしわたしには自分に対する5%割増よりももっと割増な優しさ50%割増をしてもいい!って思えるような人に出会ってしまった。というか前から知っているのだけれどもね。バファリンの半分はやさしさで出来ていますに便乗してわたしの半分はやさしさでできています。地球の半分もやさしさで出来ていればいいのにな、と思うことも多々ありますよ。しかしそんなに甘くないですよね世間は。一人道端に座ってメタモルフォーゼしようとしている女の子を見たら誰が助けてくれるでしょうか。わたしだって見てみるふりをしたいですよこんちくしょうわたしは出来た人間じゃないんだそれのどこが悪いんだー!自分が大事でどこがいけないんだー!まぁ実際に道端に座り込んでメタモルフォーゼしようとしてる女の子なんていやしないけど。いたらそうだな…すごいよね。はっ!話がかなりずれてしまった!わ、わたしはいつもこんなことを考えてるわけじゃないんだよ本当だよ信じてよあれさっきもなんかこんな感じのこと言ったぞ心の中で…うわぁわたし痛い子だな。自分で自分に引くなんて日がくるなんて思わなかったよ自分引くわぁ…。

いやいやいや自分に引いてる場合じゃなくて、こんな普段考えないことをしわが少ない脳みそをフルにして考えているのは、ほら、あれだよあれ。わたしだって女の子なようふふと自慢してもいいくらいに好きな人が、いるんですよ!


「………何してるんだ?」
「うわぁい!?」


ぎゃあ不意打ちだよこれ卑怯だよ不意打ちだよ!なんでここにいんのなんでここにいんのここ私のプライベートルームならぬ私が親から借りている?という形になるのかは分らないが日本語で言って自室で簡単に乙女の部屋に入ってはいけませんのよお代官様ー!いつのまに入ってきたのかわたしの顔を覗き込むようにして見てるその人の顔をわたしは直視できなくて思いきり体を仰け反らせたら背中からぐきっ!っていう不吉かつお前カルシウム足りてないんじゃねぇか牛乳飲む?みたいな音が聞こえた。おお、お。


「お、俺の屍を越えて行け…!」
「何してんだお前!?てて、手!手を出せ!」
「あだだだだっ!?も、もっと優しく…!」


わたしの思い人、つまりわたしをここまであほな子にさせた張本人、李絳攸はあり得ない方向にまがったうえに不吉かつお前カルシウム足りてないんじゃねぇか牛乳飲む?みたいな…あれ、これ二回目?まぁいいそんな音を出したわたしを慌てていたのかわたしの腕を引っ掴んで無理やり元の定位置に戻してくださった。ありがたや。じゃねぇよ!わたしなにしてんだよこの馬鹿野郎!わたしの馬鹿野郎!好きな人の前でもはや懐かしくなったイナバウアーを披露してどうすんだよ!しかも失敗したし!「うぅ…ウチのこと見んといて…」あぁ、なんて情けない声が出たんだわたし。しかもエセ………関西弁?的なもので。自分のしゃべったことばが何弁かもわからないなんてどれだけわたしはあれな子なんだろうほろびろ!わたしなんて今すぐ爆発しろ!


「すいません絳攸ごめんなさいわたしちょっとおかしかったみたいで」
「ちょっとどころじゃない格好してたけどな」
「いやだぁお客さぁん、それは言わない約束でしょう」
「誰がお客さんだ誰が。そして何屋だ」


絳攸は昔から家が近くてよく遊んでいた男の子であって、もう男の子とは言えないくらいにいい感じに成長した青年なのである。俗に言う幼馴染的なポジションをわたしのなかで占めていてしかし結構前から恋人というポジションに居座ってくれたいとしいいとしい男なのだ。わたしはもういつからかは忘れたがこの男の魅力にめろめろでメロンパンマちゃんにメロメロパンチを食らったんじゃないかってくらいめろめろで常に頭の中はピンク色な状態でちょっと最近こんな自分でどうしようとも思い始めているところですはい。女の子嫌い?みたいな噂が流れてたころは心配したんだけれどもふふふ君わたしは何年一緒にいると思っているんだ君のことはすべてお見通しだぁ!ってことで実はそれはかなりの確率で絳攸がもってもてでいっらっしゃるから照れてるんだな、それが過剰すぎてHOMO疑惑まで出てしまっているんだな、ってわたしは気づいたのさ。わたしの絳攸のためならわたしいくらでもメタモルフォーゼします!な押せ押せなアプローチに見事押されて押されて絳攸は自分からわたしに告白してきてくれたんですよひゃっほう!いや、別に押せ押せと言ってもわたし絳攸のこと押し倒したり部屋に連れ込んだり体育館裏に呼び出したりしたわけじゃないんですただ、ただね、お前が好きだばかやろー!と叫んだだけなんですそしたら絳攸は追いかけてきてくれて俺も好きだー!的なことを叫んではくれなかったけど言ってくれてっめでたしめでたし。あれ?これって私が告白したことになってる?でも、本当、わたし、絳攸が望むならメタモルフォーゼくらい軽くしてしまうよ。


「な、なぜに絳攸がここに?」
「…用がなくちゃ来ちゃ駄目なのか」
「…………(きゅーん)」


なにこの子かっわいーのかっわいーの!誘ってるんですか誘ってるんですか!?押し倒してもいいんですかぁー!!!?はっ!しっかりしろわたし理性をしっかり持てば大丈夫大丈夫、色即是空すべての物事に体をゆだねれば大丈夫さわたしさぁ深呼吸をして!ふぅ、……最近のわたしは…!そうだよ最近の若い者はでもなく最近の娘はでもなく本当にわたしが示したかったのは最近のわたしはもう見るからにやばいかんじだってことなんだよー!頭脳明晰容姿端麗な絳攸を押し倒してしまった暁にはわたしもう絳攸に口きいてもらえないかもしれない。いや、私も経験はないんだけどさ、ほら、なんか本能で何とかなりそうじゃないですか。最近の少女漫画はすごいんだぞー。なんか一話ごとにうっふんあっはんしちゃってるやつもあるんだぞー。それに比べたらなんだ私は。いまだにキスしかしてないなんてなんてプラトニック!プラトニックラブひゃっほーい!


「だ、だめなわけないですよ馬鹿野郎!」
「え?あ、あぁ」
「ち、違うからね!馬鹿野郎ってのはわたし宛であって絳攸宛じゃないから!絳攸が馬鹿野郎ならわたしはもうゾウリムシ的なそこらへんに泳いでます☆な感じだから!」
「…俺はゾウリムシが彼女なんて嫌だ」


そう言って見るからに心の中のはじけが表面にも出てきたわたしにちゅ、と可愛いキスを落として絳攸はちょっと恥ずかしそうに赤くなった。こ、このやろう!そこがかわいいんだよ!本当、わたし絳攸が望むのなら道端に座ってメタモルフォーゼしちゃったりゾウリムシになったりしちゃう、というかできちゃう。でも、それだったら、絳攸に抱きしめてもらえないしキスもしてもらえないから、絳攸が「おい、お前少しゾウリムシになってくれないか?」って言ってくるまでは人間で、いたいです。









真夏の夜の夢

(これは夢なんかじゃないしっかりとあなたの体温が伝わってくるもの!)
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